■ 登山写真
私のカメラは自重1,000㌘(*)。荷物を100㌘でも減らしたい登山行動では大した目方になる。しかもそれをザックに格納していては「瞬間」を撮ることができない。基本は、首から提げて臨戦態勢とし、半ば諦めてるときは肩にも回して安定させる。
登山を始めたころからカメラは友だった。そのころ、山に登って撮る写真は山岳写真のことだと思っていた。「山岳写真」は、夏では日の出まもなくを狙う陰影に満ちたアルプスの巨岳、厳冬期はシュカブラの近接撮影とブリザードなど。時間帯、風、天候条件を計算して機を待つ撮影方式。白旗史朗が先駆だろうか? 実際、そうした教本を買ってみた。大判カメラ?三脚?交換レンズ?・・・・・・。なんかしっくりこない。
*ミラーレスカメラ+標準ズームレンズ
登山はたいがい仲間を伴う。そして山頂、山小屋、麓の町・・・、かならず目的地がある。自分ひとりが撮影スポットで待つことなどありえない。
むしろ、仲間が映り込んだ山岳風景――夜行列車利用の朝、調子の出ない仲間、急登であえぐ上半身のゆらぎ、岩にかじりついての微妙なムーヴ、幕営地に着きリラックスした態様など、山で人が見せる一瞬を狙うことの方が登山行動とはなじみがいい。これは登山写真とでもいうのだろうか。
「登山写真」を残すために、カメラは常に首から提げておきたいと思うのだ。





