◼️写真展の空間考

・写真展を計画するときは展示会場を最初に決めることになります。そして展示コンセプトや作品種類に合わせた展示スタイルにする、という流れが一般的です。今回の個展「いつもの街で」では、横浜市民ギャラリーの地下階しか確保できませんでした。

・もともとこの地下展示場は大型の立体作品を展示するように設計されているので、天井がとても高く一般より空間が広く設計されていて、A3+の写真作品群を展示すると小さく感じ殺風景で見映えがしません。そこでその広い空間をどう生かすかを考える必要がありました。

・空間を区切り、ダウンライトとスポットライト照明でメリハリをつける。スクリーンを設置してスライドショーを上映する。あわせて作品展示にリズムを持たせる、付帯設備の配置にも配慮する、という工夫で広い空間を活かすように考えました。

・おかげさまでプリント77作品とスライド73作品で納得の展示ができて好評でした。これからも空間を意識した展示スタイルで魅力的な展示会を開催していきたいと考えています。参考になれば幸いです。