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新しいものがあるか?
文学の新人賞を選ぶ際に求められているのは「他の誰とも異なる、新しい、ひとりの作家」だと作家の高橋源一郎さんが岩波新書「ラジオの、光と闇」のなかで書いていました。これって文学に限らない話だと思いました。私
新しいものがあるか?文学の新人賞を選ぶ際に求められているのは「他の誰とも異なる、新しい、ひとりの作家」だと作家の高橋源一郎さんが岩波新書「ラジオの、光と闇」のなかで書いていました。これって文学に限らない話だと思いました。私は写真のことを思い浮かべました。
誰かが写したような写真は撮りたくない。これは私が大事にしている写真への向き合い方です。だから風景・ネイチャー物にはあまり縁がありません。長い歴史のある写真ですから新しい表現はなかなか出てきません。それに知らない場所で既に出ているかもしれません。せめて自分のなかでは新しい表現にこだわりたいと思っています。
ラジオが好きでいつも傍にあります。最近よく聞くのがNHKR1でやっている高橋源一郎の「飛ぶ教室」です。オープニングメッセージが特に良いですね。自分の知らない世界をいつも聞かせてくれます。心に残ります。上のメッセージはそこで話されたものを本に収めたものです。
写真は横須賀のドブ板通り近くで撮りました。これが新しいかどうかは何ともいえないところが苦しいのですが(汗、汗)。
新しい表現があるか自分で仕上げた写真が良くまとまっても満足できないときがあります。どこかで見かけた写真であったり、自分の中で変わり映えしないなあと思うときです。自分の枠はなかなか超えられるものではありません。ところが初めてのレ
新しい表現があるか自分で仕上げた写真が良くまとまっても満足できないときがあります。どこかで見かけた写真であったり、自分の中で変わり映えしないなあと思うときです。自分の枠はなかなか超えられるものではありません。ところが初めてのレンズを使って期待以上の写りをしたときなど、新しい自分の表現ができたのを実感するときがあります。嬉しいものです。
上の写真は初めて使ったレンズで撮ったものです。ラベンダーの向こうに写っているのは東郷元帥で場所は横須賀の三笠公園です。このレンズはかなり古いもので電子接点はなし、しかもズームレンズです。中央部以外は写りがかなり悪いですが、それでも写った写真はなんだか暖かくほっとします。昔風の写りとでもいいますか。今どきのレンズが目指すシャープさとは逆を行くものです。そのあいまいさが自分の中では新鮮でした。これはこれでありですね。このゆるさがどう評価されるのか。自分で良いと思えば他の人がどう評価しようがどうでもいいことですがね。
伝えたいのものを撮る5月17日と18日、横須賀市大津の諏訪神社で御柱祭が行われました。長野県茅野市の約120名の皆様がメインです。17日は大雨と強風のなか里曳き。18日は建立でした。それぞれの方々が粛々と役割を果たす姿を見て感動しました。目か
伝えたいのものを撮る5月17日と18日、横須賀市大津の諏訪神社で御柱祭が行われました。長野県茅野市の約120名の皆様がメインです。17日は大雨と強風のなか里曳き。18日は建立でした。それぞれの方々が粛々と役割を果たす姿を見て感動しました。目から水のしずくが出そうになったのは雨のせいばかりではありません。柱にまたがった国会議員や市会議員の姿は裏方のみなさまにはどう映ったんでしょうか。私には裏方さんの方がよほど光って見えました。
華は柱に乗る人たちですが、実際に動かしたり立てているのは裏方に徹している人たちです。私には実にかっこよく見えました。何とかその人たちを写真に残したいと思いました。なんだか久しぶりに気持ちを込めてシャッターを押しました。
伝えたいものがあるから写す。それがない写真には意味がない。なぜ写真をとるのかと悩み続けていた自分に茅野のみなさまが答えをくれました。
たくさんのかっこ良い写真がありますが、ここで紹介することができません。いろいろ都合がありまして、、、
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